どんな石か(鉱物データ)
モリオンは黒色の水晶で、和名は黒水晶です。茶色のスモーキークォーツ(煙水晶)の色が最も濃くなったものにあたり、発色は天然の放射線の作用によるものとされています。光にかざしてもほとんど透けない黒さが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 和名 | 黒水晶(くろすいしょう) |
| 分類 | 石英(クォーツ)の色変種(スモーキークォーツの濃色のもの) |
| モース硬度 | 7 |
| 主な産地 | ブラジル、中国、チベットなど |
| 色 | 黒(ほぼ不透明) |
名前の由来と位置づけ
モリオンという名は、古代ローマの博物誌に現れる黒い水晶の呼び名に由来すると言われます。黒い石はどの文化圏でも「外からのものを遮る」象徴として扱われることが多く、黒曜石やオニキスと同じ系統の、守りの色の石として位置づけられています。その中でもモリオンは水晶であることから、「水晶の浄化力と黒の守り」を併せ持つという語られ方をします。
どんな意味・効果があるとされるか
語られる読みは魔除け・厄除けにほぼ集中しています。ネガティブなものを寄せつけない、人からの悪意や環境の悪い気を遮る、という守り一辺倒の石です。「最強の魔除け」という呼ばれ方をされることも多いのですが、これは効果の強さが確認されているという意味ではなく、黒い石の中で最も強い守りを象徴させる位置に置かれている、という伝承上の格付けです。玄関や部屋に置く使い方も、身につける使い方も語られます。
選ぶときの注意(市場の事実)
市場に流通する黒水晶には、無色や淡色の水晶に人工的に放射線を照射して黒くした処理品が相当数含まれることが知られています。照射処理は宝石業界で広く行われている処理で、危険なものではありませんが、天然の黒色と処理による黒色を見た目で見分けることは困難です。天然かどうかを重視する場合は、処理の有無を明記している店や、鑑別書を付けられる店で選ぶのが確実です。
扱い方の注意(事実)
硬度7で扱いやすく、色が濃いため退色の心配もアメジストやローズクォーツほど神経質になる必要はありません。ただし不透明に近い黒は表面の艶が印象を決めるので、皮脂や汗をやわらかい布で拭き取る手入れが向きます。浄化として語られる方法の制約は少ない石ですが、塩を使う方法は金属パーツを傷めることがあるため、ブレスレットでは避けるのが無難です。
組み合わせの語られ方
守りのモリオンを土台に、願いの石を1つ重ねる組み合わせがよく語られます。恋愛ならローズクォーツ、冷静さならアメジストという形です。黒い石同士(オニキス・黒曜石)で守りを固める読みもありますが、印象が重くなるため、腕元ではモリオン1種に絞る選び方も多く見られます。