どんな石か(鉱物データ)
翡翠と呼ばれる石には、ジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉)の2種類があり、宝石として価値が高いのは硬玉です。2016年に日本鉱物科学会が翡翠(ジェダイト)を日本の国石に選定しています。新潟県糸魚川は世界的に知られた硬玉の産地です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 和名 | 翡翠(ひすい)・硬玉 |
| 分類 | ひすい輝石を主とする岩石(硬玉)/角閃石系(軟玉) |
| モース硬度 | 6.5〜7(硬玉) |
| 主な産地 | ミャンマー、日本(糸魚川)、グアテマラなど |
| 誕生石 | 5月 |
歴史(事実)
日本では縄文時代から糸魚川の翡翠が勾玉などに加工され、世界最古級の翡翠文化とされています。中国では玉(ぎょく)として金以上に尊ばれ、王侯の証や祭器に使われてきました。東洋文化圏で最も格の高い石としての地位は、数千年にわたって続いています。
どんな意味・効果があるとされるか
五徳(仁・義・礼・智・信)を象徴する石という中国由来の伝承が核にあり、人徳・成功・繁栄・長寿の石として語られます。持ち主を災いから守る護符としての読みも古く、事業の成功や家運の繁栄など、長い時間をかけて積み上げるものと結びつけられるのが特徴です。奇抜な開運より、着実な成長と徳を支える石という位置づけで語られます。
選ぶときの注意(市場の事実)
翡翠は樹脂含浸や染色などの処理の有無で価値が大きく変わる石で、無処理をA、樹脂含浸をB、染色をCと呼ぶ区分が業界で使われています。見た目での判別は難しく、高価なものほど鑑別書の有無が重要になります。また「〇〇翡翠」という名前で全く別の石(オーストラリア翡翠=クリソプレーズなど)が売られる慣行もあるため、翡翠として選ぶなら本翡翠・ジェダイトの表記を確認してください。
扱い方の注意(事実)
硬度は6.5〜7ですが、微細な結晶が絡み合った構造のため靭性(割れにくさ)が高く、彫刻に耐える丈夫な石です。日常使いの制約は少なめですが、樹脂含浸処理品は熱や溶剤に弱いため、超音波洗浄や高温を避けるのが無難です。